教師の暴力行為を公表せず:神奈川県

 神奈川県横須賀市立中学校で2012年9月、男性教諭が男子生徒を一方的に突き飛ばして骨折などのケガをさせていたことがわかった。


 市教委は治療費などを生徒側に支払ったが、懲戒処分ではないとして公表していなかった。
 事件は2012年9月、体育祭の練習中に発生した。加害教諭は学級担任で、事件当時は校庭で体育祭に向けて組体操の練習をしていた。演技の内容が途中で変更されていたが、変更内容を知らないままだったこの教諭は、変更後の指示に沿って演技をした生徒に対し「この生徒が演技を間違えた」と思い込んで叱責した。生徒が事情を説明すると、教諭は「反抗された」と思い込んで立腹し、この生徒を突き飛ばした。生徒は転倒し、両手骨折のケガを負った。
 市教委は「体罰」相当の行為をみなして神奈川県教委に報告したが、懲戒処分は見送られたという。横須賀市は生徒側に慰謝料や治療費など約32万円を支払う内容で、2013年8月の示談が成立した。
 これは「体罰」であり暴力行為であるといえる。勘違いでいきなり叱りつけ、反論されると逆上して突き飛ばすなど、問題外の行為である。傷害事件相当の行為であり、何の懲戒処分もないというのも理解に苦しむ。
(参考)
◎体罰で賠償32万円、市立中2生徒が手首骨折/横須賀(神奈川新聞 2013/9/4)