大阪府立・市立高校7校、2018年度までに再編か

 読売新聞の報道によると、大阪府教育委員会が2018年度までに、大阪府立・大阪市立の高校7校を減らす方針を固めたと報じられている。再編対象となる具体的な学校名は、現時点では明らかにしていない。

 将来の生徒数減少と、「大阪都構想」のもとで橋下徹大阪維新の会代表・大阪市長が「2015年度をめどにした、市立高校の府への移管」を打ち出したことで、適正な公立高校の数として再編を打ち出した。

 しかし市立高校の府立移管は、現時点では橋下・維新が主張しているだけで、市会としては白紙である。

 また大阪府では、教育条例のもとで「3年連続定員割れの高校は廃校」が掲げられ、特定の高校が廃校対象として狙い撃ちされる恐れもある。さらに、大阪府では私学の生徒にも高校無償化を掲げるもと、同じ学費ならば入試日程の早い私学のほうがいいとして私学の人気が高まり、何でもかんでも民間へと掲げる橋下・維新にとっては公立高校つぶしの口実になることも考えられる。

 今後の動きには要注意である。

(参考)
◎大阪府・市立高7減へ…18年度までに再編(読売新聞 2013/8/29)


(資料)大阪府公立高校制度に関する略史

(1995年4月 横山ノック知事就任)

  • 1996年 府立定時制高校6校を募集停止。
  • 1999年 大阪府教育委員会が「教育改革プログラム」を発表。府立高校の大幅統廃合を打ち出す。

(2000年2月 太田房江知事就任)

  • 2001年 ▼府立高校、統廃合計画に基づく最初の募集停止校4校。この年以降2009年まで毎年、府立高校では統廃合での新高校設置と既存校募集停止(1年あたり2~4校)が続く。▼大阪市立2定時制高校募集停止。▼大阪府教委、「エル・ハイスクール」(次代をリードする人材育成研究開発重点校)構想を明らかに(2003~07年度に17校を指定)。
  • 2005年 ▼府立工業高校を工科高校に改編。▼従来の全日制普通科高校3校と工業高校3校を「クリエイティブスクール」(多部制単位制)に改編。▼府立定時制高校14校を募集停止、定時制高校は29校から15校に半減。
  • 2007年 全日制普通科高校の学区再編。隣接の2~3学区を統合する形で、従来の9学区制から4学区制に変更。

(2008年2月 橋下徹知事就任)

  • 2008年 大阪市立全日制高校2校を統合、中高一貫校(咲くやこの花中学校・高校)を設置。
  • 2009年 ▼大阪府立高校に「進学指導特色校」10校設置計画を発表。該当校には文理学科を設置し、2011年度より募集開始。▼大阪府立定時制高校に入学希望者が殺到し「定員オーバー」が問題になる。

(2011年11月 松井一郎知事就任、2011年12月 橋下徹大阪市長就任)

  • 2012年 ▼大阪市立3商業高校を統合、新商業高校(大阪ビジネスフロンティア高校)を設置。▼大阪府教育基本条例により、2014年度入試からの公立高校学区廃止を決定。
  • 2013年 ▼橋下徹大阪市長、大阪都構想に関連して大阪市立高校を府立移管する方針を表明。▼公立高校入試、従来は前期=専門学科、後期=普通科だったのを、前期にも全日制普通科の定員の一部を募集できるようにする。
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