教科書採択めぐり埼玉県議会が不可解な閉会中審査

 埼玉県議会文教委員会は、埼玉県立高校の日本史教科書採択について、委員長の強い要請で9月2日に閉会中審査をおこなうことを決めた。


 実教出版の高校日本史教科書をめぐり、国旗国歌法の記述に関連して「一部の自治体で強制の動きがある」とした記述を敵視する動きが広がっている。
 埼玉県では、右派県議らで作る「県議会教科書を考える議員連盟」が2013年8月12日付で、県教委に対して実教出版の日本史教科書を採択しないように求める要請をおこなった。
 実教出版日本史教科書は8校が希望した。埼玉県教委では8月22日の教育委員会会議で、複数の教育委員から実教出版教科書に否定的な意見が出され、各社教科書の記述の比較対照資料を作り教師に配布する条件がついたものの、学校側の希望通りに採択された。
 定例会の終了直後に、田村琢実埼玉県議・文教委員長(自民党)が議会事務局に要請して、閉会中審査の開催が決まったという。
 埼玉県議会常任委員会での閉会中審査は2002年以来11年ぶりとなる。閉会中審査には、教育委員会の政治的中立性を無視し、議会からの介入・圧力を図る目的があるとみられる。
 実教出版の教科書は、事実を踏まえた記述であり、何の問題もない。教科書検定時点での案では「記述が曖昧」と検定意見がつき、より踏み込んだ記述に書き直した上で検定を通過したという、いわば文部科学省お墨付きの記述でもある。
 気に入らないからといって敵視し、政治的圧力をかけることを図るなど、全く許されないことである。
(参考)
◎埼玉県議会 日本史教科書めぐり異例の閉会中審査へ(しんぶん赤旗 2013/8/27)