いじめで心因性難聴として提訴

 福岡県柳川市立中学校に在学していた当時にいじめを受け心因性難聴を発症したが学校側は対応しなかったとして、同市の高校1年女子生徒が8月26日、学校管理者の柳川市を相手取り、約2000万円の損害賠償を求める訴訟を福岡地裁柳川支部に起こした。


 報道によると、この女子生徒は2010年の入学当初から、教科書を隠される、教科書にカッターナイフの刃を貼られる、机に「しね」と落書きされるなどのいじめを受けた。いじめは2013年3月に卒業するまで続いた。
 生徒は2012年10月に心因性の難聴を発症し、身体障害2級と認定されたという。
 生徒側は、母親が学校側に対策を求めたが、学校側は聞き取り調査をおこなっただけで実質的に対応しなかったと主張している。一方で柳川市教育委員会は「いじめがあると認識して対応した。過失はないと考えている」としているという。
 対応の具体的経過については現時点の報道からははっきりしないが、少なくとも生徒側にとっては納得できるような内容でなかったことがうかがわれる。
 心因性難聴を発症するほどのひどいいじめがあったことがうかがわれる。生徒の早期の回復を願うとともに、心因性だとストレスとなっている原因を取り除くことが回復の大きな鍵であり、事実関係をはっきりさせた上で適切な対応がされることが求められる。
(参考)
◎いじめで心因性難聴=高1女子、市を提訴-福岡地裁支部(時事通信 2013/8/26)
◎いじめ対応「不適切」 柳川市立中の元生徒が市を提訴(産経新聞 2013/8/26)