教育委員会の独立性、大半の首長と教育長が支持

 全国の首長と教育長を対象にした調査で、過半数の首長と教育長が「教育委員会の独立性」を支持しているという調査結果が出た。


 8月22日に開催された中央教育審議会(中教審)の分科会で報告された。
 教育委員会のあり方をめぐっては、安倍政権は教育委員会の独立性・中立性を敵視し、首長の任命する教育長に権限を集中させようおする改悪案を検討している。また地方レベルでも、橋下徹大阪市長率いる大阪維新の会が主導して作成された大阪府・大阪市の教育条例など、行政が教育に介入することを企てる動きもある。
 しかし現場の首長や教育長は、教育委員会が行政部局から独立していることは何の制約にもなっていないと考える人が多数に上った結果になった。

 調査結果によると、「教育委員会が首長部局から独立していることが首長にとって制約になっている」かについて、首長の51%、教育長の59%が「そう思わない」と回答しました。「教育委員会が合議制であるため事務執行が遅滞しがちである」かについては、首長の62%、教育長の76%が「そう思わない」と答えました。
 「現行の教育委員会制度を廃止して、その事務を市町村長が行う」方向については、首長の58%、教育長の85%が「反対」と回答。一方、「合議制の執行機関としての教育委員会を存続しつつ制度的改善を図る」方向に、首長の57%、教育長の67%が「賛成」と答えました。
(しんぶん赤旗2013年8月24日『教育委員会の独立性 首長・教育長の多数が支持 アンケート結果 中教審で報告』)

 しかし一方で、中教審ではこんな反発も出されたという。

  教育委員会の独立性を支持する調査結果について、櫻井よしこ委員が「統計は恣意(しい)的に解釈されることが多い」と述べ、「戦後日本の教育は本当におかしい」「納得いかない」と不快感を示しました。義家弘介政務官は「(教育委員会の)無責任な状況が表出している」「責任体制の確立をしなければならない」などとして、「改革」の断行を強調しました。
(しんぶん赤旗2013年8月24日『教育委員会の独立性 首長・教育長の多数が支持 アンケート結果 中教審で報告』)

 櫻井氏にしても義家氏にしても、自分にとって気に入らないものは認めないとでも言いたいのだろうか。「恣意的」で「無責任」なのは一体どっちなのだろうか。安倍政権のすすめる教育委員会「改革」は単なる感情論だけで、何の具体的な根拠もないことが透けて見える。