出水市いじめ自殺、遺族がアンケート開示要求

 鹿児島県出水市立中学校2年の女子生徒が2011年9月に自殺し、背景にいじめが指摘されている問題で、遺族や代理人弁護士らは8月21日、市長と市教育長あてに、生徒に実施したアンケートの開示と第三者委員会の設置を求める申し入れをおこなった。

 この問題では、遺族側の独自調査で、自殺した生徒がいじめを受けていたことを強くうかがわせるような証言が複数出ている。
 一方で出水市教委は、学校・市教委が在校生に実施したアンケートでも遺族側調査と同様の結果が出たことをほのめかしながらも、いじめは確認できないという立場をとり続けている。出水市教委は、委員氏名も非公表の「事故調査専門委員会」が3回の調査で「今回の事故につながる出来事・原因は確認できなかった」とした。
 今回の申し入れに対しても、出水市教委は「第三者委員会の設置もアンケート開示も考えていない」(学校教育課長)とした。
 「事実を知りたい」という遺族側の思いを考えると、独立した第三者委員会の設置は必須なのではないか。
 しかもこの生徒が通っていた学校では、1994年と2001年にも生徒の自殺事件が発生し、いずれも背景にいじめが指摘されている。当時の新聞報道では小さな扱いだったものの、当時も市教委は隠蔽対応をとっていたことが指摘されている。このために教訓が生かされず、同様の悲劇を生んだ遠因になったことも考えられる。第三者委員会は遺族側の思いに沿ったものであると同時に、同種の悲劇を繰り返さないための取り組みの一歩にもなる。
(参考)
◎中2「いじめ」自殺アンケート 遺族、教委に開示要求 鹿児島・出水(しんぶん赤旗 2013/8/22)