都立高校で自衛隊への宿泊訓練

 東京都立高校で、「宿泊防災訓練」の名目で実施された自衛隊での宿泊訓練について、『しんぶん赤旗』が背景を取材した記事を出している。


 同紙2013年8月14日付『社会リポート 都立高の自衛隊訓練が残したもの “軍教一体化”先駆け』によると、都立田無工業高校で2013年7月、自衛隊駐屯地での宿泊訓練が実施された。
 校長は「さまざまな災害を想定した訓練を実施するに当たり、災害復興などを視野に入れた体験活動を体験させ技術の向上を図る」とする実施目的趣旨を、都教委に提出していた。
 一方で駐屯地周辺の幹部自衛官からは「自衛隊は防衛機関だ。防災訓練は消防だろう」「高校生だろうが体験入隊の扱いだ」とする声があったという。
 防災訓練名目で、自衛隊関係者も「防災とは違う」と認める自衛隊訓練に参加させる理由は何なのか。記事では石原前都政と、それを受け継いだ猪瀬都政の姿勢が指摘されている。

石原氏は在任中、「今の若者には意欲がない。高校を卒業したら韓国のまねではないが、2年間は兵役、消防、警察に強制的に(体験を)やったらどうか」(教育再生・東京円卓会議、2011年11月16日)と提案。これを猪瀬知事が「都立高校改革」として具体化しました。(しんぶん赤旗)

 この動きは、国家が必要なときに国民を徴用できる体制を作ることなど、反動的な狙いがあると読み取れる。また自衛隊を「国防軍」に改編しようとする安倍政権の姿勢とも一致する。