大阪市長、市立大学次期学長選考への介入を宣言

 橋下徹大阪市長は8月9日、大阪市立大学の学長選挙について、「ふざけたこと。そんなのは許さん。学長を選ぶのは市長であり、選考会議だ」と攻撃し、現学長の任期満了により秋にも実施される見通しの次期学長選挙を認めないと宣言した。

 大学の自治や教育の独立性を無視し、大学に露骨に介入するような暴言であり、極めて不快に感じる。橋下発言こそ「ふざけている。許せない」と厳しく非難されるべきである。
 大阪市立大学では、教職員による学長選挙での投票を経て、学内選考会議が投票結果を追認し、市長が学内選考会議の結果を受けて任命する形になっている。大学自治の原則から、市長の任命は形式的なものでしかない。
 しかし橋下市長は「選考会議で選ぶが、選考会議に僕の意見を反映させる。それが民主主義だ。何の責任もない教職員にトップを選ぶ権限を与えたらどうなるのか。研究内容に政治がああだこうだと言うのは大学の自治の問題になるが、人事をやるのは当たり前の話だ」などと主張し、介入を正当化している。
 橋下市長の主張は、大学自治や教育のことを全く理解していない、完全な暴論である。
 大学の人事についても独立性をもたせるのが大学の自治の本質である。人事の独立性と研究内容の独立性は不可分のものであり、切り離せるものではない。
 しかし、市長が大学の人事に介入することを公然と公言する異常事態となっている。決して許されない。
(参考)
◎橋下大阪市長、市立大学長選認めず 「選ぶのは市長」(朝日新聞 2013/8/9)
◎橋下氏、大阪市立大学長人事での教職員投票を否定(サンケイスポーツ 2013/8/9)