熱中症で一時意識不明に、監督の不適切対応も

 流通経済大学(茨城県龍ケ崎市)の硬式野球部で7月7日、練習中に熱中症を発症した学生の救急搬送が遅れ、1人が一時意識不明の状態になっていたことがわかった。大学側は指導していた監督を一時謹慎処分にした。

 報道によると、7月7日午後2時頃、練習中に部員1人が過呼吸症状で救急搬送された。更に午後3時半頃から、部員4人が相次いで熱中症とみられる症状を訴えた。
 監督は「これ以上救急車を呼んだら大学に怒られる」として、不調を訴えた部員を冷房付きの部屋で休ませた。しかし症状が改善しなかったとして、午後5時頃までに部員の車で病院に搬送した。4人のうち1人の学生が搬送中の車中で意識不明になって集中治療室に入り、また別の学生1人も一時入院した。学生2人は翌日には回復して退院したという。
 診察にあたった医師は搬送の遅れを指摘したが、その際に監督は「死んでも構わないぐらいのつもりで練習させた」と話したという。
 居合わせた複数の学生は大学側に「これ以上救急車を呼んだら大学に怒られる」「死んでも構わないぐらいのつもりで練習させた」の監督発言を証言した。監督も発言を認めたという。大学側は7月14日から31日までの半月間、監督を謹慎処分にしたが、8月1日から指導に復帰した。
 一歩間違えれば命にかかわるような内容である。真夏の炎天下は原則として運動を控えるべきところなのに、「死んでも構わないぐらいのつもりで練習させた」など問題外である。こういう根性主義的な練習はなくすべきである。
(参考)
◎流通経済大:熱中症の野球部員、救急搬送せず 監督を謹慎(毎日新聞 2013/8/4)