名古屋いじめ自殺、抗議?のビラが貼りだされる

 名古屋市南区の市立明豊中学校2年の男子生徒が「死ねと言われた」などといじめ被害をほのめかすようなメモを残して7月10日に自殺し、担任教諭が同級生の暴言をあおったり放置した疑惑が浮上している問題で、担任教諭を名指しして「自殺しろ」「本当のことを言え」などと書かれたビラが学校周辺に貼りだされていたことが7月24日までにわかった。

 ワープロソフトで作成されたとみられるビラは、学校のフェンスなどに貼られ、約20枚発見されたという。愛知県警南署が軽犯罪法違反で捜査している。

 いじめ自殺事件を受けてのマスコミの取材や、学校側のアンケートなどでも、複数の生徒から、担任教諭が暴言をあおったり放置したという証言がされている。その一方で、担任教諭は全面否定している。

 そもそも同級生が担任教諭を陥れる理由などないし、複数の生徒が作り話で同じような証言をした上で、内容も一貫しているとも考えにくい。暴言を積極的にあおったのか、それとも暴言を聞き流して放置したのかという細部は別として、担任教諭に不適切な言動があったこと自体は事実の可能性が高いだろう。

 ただ、「自殺しろ」などとはやり過ぎであろう。こういう「抗議」をすると、逆にいじめを正当化したい者が「自分たちはマスコミと、それにあおられた心ない人間から攻撃を受けている。自分たちこそが人権侵害の被害者」と問題をすり替えて自己正当化し、元のいじめ問題は「どうでもいいこと」扱いし、いじめの真相解明を求める行為を攻撃することになる。これは過去のいじめ事件などでも発生しているが、そういう風潮を後押ししかねない。

 教師や学校に不適切言動があるのなら、厳しく追及されなければいけないことは言うまでもない。しかしそれにはやり方というものがある。

(参考)
◎「本当のこと言え」担任教諭名指し中傷ビラ 生徒自殺の中学校周辺(産経新聞 2013/7/24)