調布市給食アレルギー事故、同調圧力も背景に?

 東京都調布市立小学校で2012年12月、アレルギーを持つ女子児童が給食のおかわりで誤ってアレルゲン入りの食材を含むメニューを食べて死亡した事故で、調布市の食物アレルギー事故再発防止検討委員会は最終報告書をまとめ、7月23日に市と市教委に提出した。


 当面はアレルギーを持つ児童はおかわり禁止にすることや、常時異なる色のトレーを使うことなどの再発防止策を打ち出している。
 遺族は市教委を通じてメッセージを出した。メッセージでは、学級で給食の残菜をゼロにする「給食完食」を目標に掲げていて、事故当日は不人気のメニューだったので、死亡した児童が「目標達成に貢献したい」としておかわりに手を挙げたと、同級生が証言したことを明かしている。普段おかわりをしなかったこの児童のことが気になった同級生が尋ねると、児童はそのように話したという。
 この事故では、メニューにアレルゲンがあることを担任教諭が見落としていたことなどが事故原因としてあげられていた。他にも、目標達成という「集団の同調圧力」という別の要因があったこともうかがわせる形になっている。
 目標の設定や達成自体は一般的にありえても、そのために命を落としたり、心身に犠牲を強いることがあっては本末転倒である。目標達成が同調圧力になり、個人に自己犠牲的な過剰負担をかけることのないように、気を配らなければならない。
(参考)
◎アレルギーなら給食おかわり禁止 女児死亡受け調布市(朝日新聞 2013/7/23)
◎「おかわり、進んで手上げた娘」 女児両親がメッセ―ジ(朝日新聞 2013/7/23)