秦荘中学校柔道事故、顧問不起訴へ

 滋賀県愛荘町立秦荘中学校で2009年、当時1年だった柔道部員の男子生徒が練習中に顧問から投げ技をかけられたあとに意識不明になり約1ヶ月後に死亡した事故で、大津地検は7月4日までに、傷害致死容疑で送検された顧問の元講師と、業務上過失致死容疑で送検された校長を、いずれも不起訴にする方針を固めた。


 この事件では、死亡した部員は柔道初心者で、しかも体調不良やケガが重なって、本格的に練習を開始してから1ヶ月もたたないうちの事故だったことが指摘されている。また顧問の練習についても、ふらついている生徒を無理やり練習を続けさせたなど、暴力といっても差し支えないレベルの不適切指導がおこなわれたことも指摘されている。
 これは偶発的な事故などではなく、故意の暴力とみなされても不思議ではないようなレベルの悪質なものである。同じく顧問の「故意の暴力に近い」といっていいような不適切指導で重体にさせた横浜の奈良中学校の柔道事故の時も、このような措置になっていたが、そこから何も変わっていないのかと無念を感じる。
 被害者が子どもだからなのか、学校で起きた事故だからなのか、加害者が教師だからなのか。いずれにしても、適切な措置が取られないという現状は望ましくない。
(参考)
◎秦荘中柔道部員死亡、元顧問ら不起訴へ 大津地検(京都新聞 2013/7/4)