東京都教委:実教出版日本史教科書敵視の決議

 東京都教育委員会は、実教出版の高校日本史A教科書について、日の丸・君が代で「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」と記述されていることを敵視し、都立高校での採択・使用は不適切とする通知を出すことをを、6月27日の教育委員会の定例会で採択した。


 東京都では、入学式や卒業式での日の丸・君が代の強制がもっとも激しくおこなわれている地域の一つである。停職も含めた処分まで乱発され、処分の無効を求める訴訟も多数発生している。
 そのような背景から、「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」という本来なら何でもないはずの記述に対しても、都教委は激しく目の敵にしている。
 「日本史A」を開講する高校では、以前は実教出版を採択する学校は十数校あった。しかし新課程対応で版が改定され、「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」の記述が教科書に入った。このことで、新課程で開講する学年の科目でも実教出版教科書の選択を内定した学校に対し、都教委事務局が繰り返し校長に電話をかけるなどして圧力をかけ、採択をとりやめさせた。このことはいくつかの新聞や週刊誌で報じられている。
 2014年度以降は、同じ記述のある実教出版の「日本史B」教科書も合格した。このことから、文書の形ではっきりと規定することにしたという。
 しかし、都教委がこの教科書を目の敵にすること自体がおかしく、異常なことである。このような異常な決議は、すぐにでも撤回されるべきである。
(参考)
◎都教委:「教科書使うな」 検定通過の実教出版日本史、国旗国歌「公務員へ強制の動き」記述(毎日新聞 2013/6/27)
◎国旗・国歌「見解合わぬ」教科書 都教委が「不適切」議決(東京新聞 2013/6/27)