香川県人種差別的いじめ事件で提訴

 香川県綾川町立中学校に通う男子生徒が入学後、同級生からいじめを受けたなどとして、被害生徒と両親が5月21日付で、加害者とされる少年・両親・綾川町を相手取り、約278万円の損害賠償を求めて高松地裁に提訴した。


 生徒はパキスタン国籍で、2012年に町立中学校に入学した。しかし入学後に同級生4人から「国に帰れ」「汚い」など人種差別的な暴言を受けたり、2012年11月には廊下を通行中に同級生1人から足を引っかけられて転倒して重傷を負うなどした。
 この事件では2013年2月、被害生徒側が町に対策を申し入れ、また暴行で重傷を負った件については刑事告訴をおこなっている。
 原告側弁護士によると、「学校はいじめの実態を調査すると言っていたが、連絡がなく提訴した」としている。主張によると、学校側は少なくとも2013年2月には事実関係を把握したにもかかわらず、放置していたということになる。
 被害生徒はいじめによってただでさえ心身とも傷ついているのに、いじめ事案の放置は、決して許されることではないだろう。学校側が適切な対応をとっていれば、裁判には至らなかったのかもしれない。
(参考)
◎中学校でのいじめで重傷と提訴 パキスタン国籍の少年ら(共同通信 2013/5/21)