教科書採択に生徒・保護者アンケート反映:大阪市

 大阪市教育委員会は5月14日、市立高校20校と市立特別支援学校10校で2014年度に採択する教科書について、どの教科書を使用したいか事前に生徒や保護者にアンケートを実施することを決めた。アンケート結果を基に採択をおこなう。


 一見すると「生徒や保護者の意見を採り入れている」ようにみえるかもしれない。しかしこれはそう単純なものではない。
 教科書の内容については、各教科・科目ごとに、難易度や記述などを工夫している。しかしそういう工夫や教科書の特徴は、その教科を専門にしている教員、もしくは学習塾講師や大学で教育学の教科指導などを研究した人など、その教科・科目の指導や研究に深く関わった経験がある人以外には違いがわかりにくい。しかもそういう人でも、全教科に対応できるわけではなく、自分の専門教科・科目の教科書については論じられても、他教科・科目については素人同然となる。ましてや、一般の保護者には難易度のハードルが極めて高いものとなる。
 狙いは、特定政治勢力の組織的な策動にもかかわらず「一般の保護者の多数の意見」と装い、極右派が「自虐的」と攻撃する特定教科書の採択を妨害したり、いわゆる「つくる会」系の教科書を採択させたりしやすくする策動ではないだろうか。
(参考)
◎橋下氏の主張踏まえ、異例の教科書希望調査(読売新聞 2013/5/14)