暴力で懲戒免職の元教諭が不服申し立て:宮崎県

 宮崎県立宮崎商業高校の柔道部で生徒に「指導」と称して暴力を繰り返したなどとして2013年3月に懲戒免職処分を受けた元教諭・菊川慶一(54)が、処分の取り消しを求めて宮崎県人事委員会に不服申し立てをおこなっていたことがわかった。申し立ては2013年5月7日付。

 菊川は「選手を強くしたいという気持ちで行った指導が体罰と受け取られた。処分は県教委の一方的な見方によるもの」と主張しているという。

 一方で暴力の事実関係そのものについては全く否定していない。菊川は部員を殴り鼓膜損傷のケガを負わせるなどした。また宮崎商業高校に赴任する前は千葉県の高校に勤務していたが、そこでも生徒を殴り大けがをさせたなどとして、停職処分や民事訴訟での賠償金支払いなどを命じられている。

 暴力で大けがをさせても「指導」と強弁する――まさに「体罰」肯定派の論理であり、「体罰」を全く反省していない証左である。菊川個人が「指導」と強弁しようとも、これは明らかに「体罰」であり暴力でしかない。このような理不尽な申し立てを認めてはいけない。

 過去には、北九州市立中学校で暴力事件を繰り返して生徒を不登校や精神症状発症に追い込んだとして2003年に懲戒免職になった教諭・林壮一郎が、暴力事件の事実認定はそのままに停職6ヶ月の修正でまるで何事もなかったかのように2005年に復職したという事例があった。この人物も今回の菊川と同様、暴力事件は事実だが正当行為なので問題視するな、問題視するのは教師への人権侵害、といわんばかりの身勝手な論理だった。この林という人物は、復職後も何の反省もなく暴力事件を繰り返しているという情報が、当ブログにも寄せられている。宮崎県は、北九州市の愚策を繰り返してはならない。

(参考)
◎鼓膜破るほど体罰の教諭、懲戒免職不服申し立て(読売新聞 2013/5/10)