常習的な暴力で柔道部顧問懲戒免職:宮崎

 宮崎県教育委員会は3月29日、顧問を務めていた女子柔道部で常習的に暴力や暴言を繰り返したとして、県立宮崎商業高校の菊川慶一教諭(54)を懲戒免職処分にした。


 同校では少なくとも2010年以降の暴力・「体罰」が確認された。2011年8月には指導中に部員をたたき鼓膜損傷のケガを負わせ、また2012年9月には別の部員の足をたたいてケガを負わせた。2012年の暴行では、被害者側が被害届を出し、菊川教諭は傷害容疑で書類送検されている。
 宮崎県教委の調査では、部員14人中11人への暴力・暴言が確認されている。部員の保護者らは、同教諭の懲戒免職を求める嘆願書を出していた。
 また同教諭については、宮崎市が生徒らに支給するはずの部活動奨励金を、生徒や保護者が知らない間に申請して受け取り生徒側に渡さなかったという、部活動経費上の不正も発覚したという。
 菊川教諭はかつて千葉県柏市立柏高校に勤務していたが、2000年には部活動指導中に女子生徒を殴り顔面骨折のケガを負わせている。また2001年には、別の顧問教諭とともに男子部員に暴行を加える事件も起こしている。また常習的な暴力・「体罰」が確認され、同教諭は2002年に停職1ヶ月の処分を受けている。
 同教諭はその後、宮崎県のスポーツ特別選考で「柏高校で女子柔道部を全国高校総体3連覇させた実績がある」として採用され、2004年度より宮崎商業高校に保健体育科教諭・柔道部顧問として赴任した。
 採用の過程が「部活動の実績」一辺倒だったのではないか、暴力・「体罰」問題への認識がどうだったのか、改めて問われなければならないだろう。
 また「部活動の指導力」といっても、暴力・「体罰」や暴言を常習的に繰り返すのは、ただの人権侵害であり虐待にすぎない。こういう間違った「指導」を根絶するためにも、今回の処分は当然であるし、また個人への処分だけにとどまらず、こういう行為を起こさせてはならないという対策も同時に強めなければならない。