兵庫県立高校生徒自殺、調査報告書提出

 兵庫県立高校2年だった男子生徒が2012年9月、同県川西市内の自宅で自殺した事件で、川西市の第三者機関「オンブズパーソン」が「いじめなど生徒をとりまく環境が自殺の原因となった可能性が極めて高い」とする報告書をまとめ、3月28日に学校と兵庫県教育委員会に提出した。


 学校側のアンケートでは、自殺した生徒に対して「虫」などと不快なあだ名で呼んだり、虫の死骸が置かれるなどのいじめがあったことが判明している。しかし学校側は自殺との因果関係については認めていない。
 オンブズパーソンは遺族側の依頼を受けて調査をおこなったものの、学校側からアンケート原本の開示を拒否されるなどして十分な調査ができなかったという。
 調査自体に困難があったもと、いじめと自殺との因果関係については完全に断定していないものの、いじめが自殺の原因の一つとなった可能性が高いと判断したことになる。
 これまでに他の場所で発生したいじめ自殺事件の事例を考えれば、学校・県教委は報告内容をねじ曲げて「家庭にも原因があった」などと一方的・一面的に言い立てるおそれも考えられる。しかしそうではなく、いじめが自殺につながっている可能性が高いということを直視しなければならないのではないだろうか。
(参考)
◎学校に再発防止策要望 川西いじめ自殺第三者機関報告書(神戸新聞 2013/3/28)
◎川西・男子高校生自殺 「いじめの環境 自殺の原因…」(毎日放送 2013/3/28)