柔道部員重体事故で和解成立:大阪

 大阪府の私立金光大阪高校1年で柔道部員だった男性(現在21歳)が2007年、校外での柔道の講習会参加中に急性硬膜下血腫で倒れて意識不明の重体になり、現在も重い後遺症が残っている事故の民事訴訟で、学校側、および講習会を主催した大阪府柔道連盟との和解が3月27日に大阪地裁で成立した。


 この事故では、生徒が講習会参加数日前から、顧問らに頭痛などの体調不良を訴えていたことが指摘されている。事故数日前には、顧問が練習中に生徒を殴る「体罰」事案もあったといい、「体罰」直後から生徒が体調不良を訴えていたことも指摘されている。更に講習会では、生徒が倒れてからも40分ほど放置されていたことも指摘された。
 和解内容は、学校側と大阪府柔道連盟が計1億円を男性側に支払い、また事故防止に努める内容だということである。なお、男性側は全日本柔道連盟も相手取って提訴していたが、全柔連は和解に応じず、3月29日に判決が言い渡される予定だという。
 事故防止のためには何をしていかなければならないか。過去の事故の事例を詳細に分析して教訓化し、経験や根性論一辺倒だけにせずに科学的知見を取り入れた指導方法を開発していくことが必要ではないだろうか。