兵庫県「体罰」自殺、市教委が事故報告書修正

 兵庫県龍野市(現・たつの市)の市立揖西西小学校6年だった男子児童が1994年、教室で担任教諭から「体罰」を受けた直後に自殺した事件で、たつの市教育委員会が当時「事故死」としていた事故報告書を修正し、「体罰」が自殺の原因と認めていたことが、3月21日までに判明した。


 教育委員会関係者が3月19日に遺族を訪問し、その意向を伝えたという。
 この事件では当時の龍野市教育委員会は「自殺は学校管理外の事故死」として、教師の暴力と自殺との因果関係を認めない報告書を作成していた。
 遺族が起こした民事訴訟では、教師の暴力が自殺の原因とする判決が2000年に確定している。しかし判決確定後も、教育委員会は報告書の訂正の必要はないとしていた。
 たつの市教育委員会によると、2012年以降児童・生徒のいじめ自殺や「体罰」自殺の問題が社会問題化する中で、1994年の自殺事件についても再検証を加え、修正に至ったという。教育行政当局が19年前の判断を変更するのは異例だとされる。
 本来ならば民事訴訟判決が確定した直後に修正をおこなうべきものであり、判決確定からでも12年以上たっているのは遅きに失した感がある。しかしそれでも、修正自体は当然のことであろう。