不登校問題、市教委いじめ証言隠す:京都・舞鶴市

 京都府舞鶴市の中学校3年男子生徒が市立小学校6年当時にいじめを受けて以来不登校になっている問題で、舞鶴市教育委員会が2012年10月に「(いじめ加害者から)ナイフのようなもので脅かされていた」とする元同級生からの証言を複数把握しながら、保護者側には伝えていなかったことが3月18日までに判明した。


 2012年10月、舞鶴市教委が小学校6年当時の同級生への聞き取り調査をおこなった。その際に2人が、いじめ加害者がこの生徒にナイフのようなものを突きつけ「金を持って来い。持って来なければ殺す」などと脅迫していたと回答した。
 この回答をおこなった生徒にさらに詳細に話を聴き、市教委としてはこの証言には信憑性があり不確かな部分はないと判断した。しかし加害者とされた生徒が「覚えていない」などと話したとして、保護者側には伝えなかった。
 市教委は、いじめが不登校の原因になった事自体は認めて2012年11月に謝罪の意を伝えていたものの、いじめに関する重要な証言を隠していたことになる。
 保護者が2013年2月、聞き取り調査結果の詳細について開示を求め、舞鶴市教委が保護者側に渡した文書の中にこの経過が記されていたことで初めて判明した。
 このことについて市教委は、「ナイフで脅された」とする生徒の証言に信憑性はあったと認めたものの、「時間が経過している。子どもたちへの影響を考えた」などとしたという。
 これでは、いじめへの対応が後回しになっていると言わざるをえない。今回のような対応では、本気でいじめに対応して被害生徒を守るという気があるのか、疑問に感じる。
(参考)
◎「ナイフ?で脅かされていた」 舞鶴いじめ不登校問題(2013/3/19 京都新聞)