大津市「いじめ防止条例」成立

 大津市議会は2月19日、「子どものいじめ防止条例」を議員提案で提出し、同日に即日採決にかけられ賛成多数で成立した。施行は2013年4月からの予定。


 当初の条例案では、「子どもの役割」として「いじめを受けたり発見したりした場合、相談する」とする表現があった。これに対しては、いじめを発見した子どもに通報の義務があるかのように受け取れ、いじめ被害を訴えたくても訴えられない児童・生徒もいる状況なのにかえって子どもを追い詰めるなどと異論が出ていた。問題の箇所については「相談できる」と修正した上で、日本共産党会派以外の賛成多数で可決した。共産党は「子どもや保護者の意見を反映させて議論を深めるべき」などとして反対した。
 いじめ防止条例自体は一般的に言えば、提案や成立も悪くはない。ただ、重大な懸念を持たれる条文が混じり、批判も寄せられたもと、児童・生徒や保護者も含めてじっくりと意見を集約してよりよいものに練り上げていくことも必要ではなかったのではないだろうか。やや拙速にすぎるという印象も受ける。
(参考)
◎大津市会 いじめ防止条例成立 4月施行 第三者機関常設(京都新聞 2013/2/19)
◎大津市議会 いじめ防止条例を可決(読売新聞 2013/2/19)