出水市いじめ自殺、情報開示求め提訴へ

 鹿児島県出水市立中学校2年の女子生徒が2011年9月に自殺し、背景にいじめが指摘されている問題で、学校・市教委が実施したいじめ調査を非開示にされたのを不服として、遺族が開示を求めて提訴することを決めたことが、10月27日までに明らかになった。

 11月中旬から下旬をめどに、鹿児島地裁に提訴する意向だという。
 学校・市教委は生徒の自殺直後、全校生徒を対象にアンケートを実施した。しかし「いじめなど自殺の直接原因となる出来事は確認できなかった」とする報告書をまとめている。一方で遺族側の独自調査では、生徒の私物がなくなったり壊されたり、所属していた吹奏楽部で楽器を壊したとして弁償を迫られたりなど、具体的ないじめが報告された。
 市教委は遺族側の調査について、学校側の調査でも似たような結果が出ていたとほのめかしながらも、いじめを認めない態度に終始している。また「アンケートを開示すると二次被害が出る」などと主張し、開示を拒否し続けている。遺族側の情報開示請求についても、10月4日付で不開示を決定した。
 出水市議会でもこのいじめ問題は取り上げられたものの、開示を求める請願は賛成少数で否決された。
 加害者とされる生徒の実名を不特定多数に公表しろなどと無理筋の要求をしているわけではなく、単にいじめの事実関係が知りたいというだけである。そもそも、開示で二次被害が出るのか疑問である。
 事件のあった学校ではこの生徒の事件のほかにも、1994年と2001年にそれぞれ、いじめ自殺事件が強く疑われる生徒の自殺事件が起きている。過去の事件でもいじめを隠蔽したことが、今回の対応にもつながっているのではないか。間違った対応は変えていかなければならないし、これ以上の被害者・犠牲者を出してはいけない。

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