維新系泉佐野市長、学力テスト学校別成績公表へ:大阪

 大阪府泉佐野市の千代松大耕市長は8月28日、大阪府が独自に実施している統一学力テストについて、市内の各学校別の成績を公表する方針を明らかにした。

 千代松市長は橋下徹大阪市長や大阪維新の会にも近く、大阪市の公募区長選考では選考委員も務めた。大阪維新の会や橋下徹代表は、学力テストの学校別結果公表やその公表結果に基づいた学校選択制など、競争主義的な内容を掲げている。
 大阪府下では、学校別成績公表が学校序列化につながるとする懸念から、学校別成績を公表した自治体はない。また大阪府教委は市町村教委に対し、学校別成績の非公表を求めているが、千代松市長は「教育委員会ではなく首長として公表するから問題ではない」と意に介していないという。
 各学校別の成績公表で学校間の序列ができ、「出来の悪い」学校とされた地域や学校の生徒が他校生徒から成績をネタに心ないことを言われる、テストの点数向上のために通常の授業をつぶしてテスト対策の問題ばかり解かせる、平均点の振るわなかった教科の担当教員が地域から圧力を受け転勤に追い込まれるなど、多くの地域ですでに指摘されていることである。
 そもそも公表されるのは一度のテストの平均点であり、これは学力のごく一部でしかない。数字に現れない部分も含めた一人ひとりの到達状況や、現場教員の努力などを全て無視して、テストの平均点や順位だけですべてを測るのは、極めて危険である。

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