全国学力テスト、区長に結果開示へ:大阪市

 大阪市教育委員会は8月23日に非公開の協議会を開き、全国学力テストの行政区別・学校別の結果を区長に開示する方針を決めた。

 学校選択制の導入検討に向け、全国学力テストの成績も選択の資料にさせるねらいがあるとみられる。一方で学校の序列化を懸念し、一般への開示はしないという。
 そもそも序列化を懸念するというのなら、区長にも開示の必要はない。また大阪市の学校選択制は、学校序列化と、不人気校を口実にした効率的な統廃合を進めるねらいも含まれている。
 学力の一部分にすぎない一度のテストの平均点や順位のみを学力の全てかのように扱うのは、まったくもってナンセンスなことである。また平均点や順位はあくまでも結果的にそうなったものでしかなく、ひとりひとりの児童・生徒の到達度を示したものではない。
 大切なことは、どこの学校に通学しても、ひとりひとりの児童・生徒に必要な教育を十分に受けられる体制を整えていくことである。これはひとつのテストなど統計数値だけで単純に計測できるものではない。テストの点数や順位だけを学力の全てかのように扱う風潮からは卒業したほうがよい。