「体罰」といじめで被害届提出:大阪の私立高校

 大阪府東大阪市の私立大阪商業大学高校の柔道部員だった男子生徒(現在は他校に転校)が、在学中に柔道部顧問から「体罰」やいじめを受けストレス性の病気を発症した、同級生部員からも暴行を受けてケガをしたとして、暴行容疑で大阪府警布施署に被害届を出していたことが、8月17日までに明らかになった。

 新聞報道などによると、2011年度に柔道特待生として入学した生徒は、柔道部顧問の男性教諭(25)から羽交い絞めにされたり、柔道着のすそを口に押し込まれたり、首を絞められたりなどの暴行を受けた。学校側は暴行を認め、2011年9月にこの教諭を停職2週間の処分にした。
 しかし復帰した教諭は生徒に逆恨みし、この生徒を無視するようになるなどいじめを繰り返した。生徒は肝炎を発症し、強度のストレスが原因の心身症と診断された。
 さらに2012年4月には、同級生部員から暴行を受け、椎間板ヘルニアを発症した。学校側はこの暴行を「スキンシップの一つ」として認めず放置し、自主退学を迫った。生徒はその後転校を余儀なくされた。
 被害者側は民事訴訟も検討しているとしている。
 「体罰」事件やいじめ事件での学校側の悪い対応が凝縮している事件であると感じる。教師の「体罰」事件では、加害教師が逆恨みして嫌がらせという最悪の状況。また生徒からの暴行事件では、8月初めに発覚した仙台育英高校「根性焼き」事件のように、逆に被害者に自主退学を迫っている。仙台育英高校の事件では8月17日に自主退学迫る方針の撤回を表明したものの、この事件ではそのまま自主退学させられてしまっている分、より悪質である。
 被害者の側にたった対応がなぜできないのか。学校側が自主的な対応ができないから被害届という形になったのだろうが、徹底的な措置を望むものである。

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