大津市教育長襲われる:いじめ事件への対応不満で

 滋賀県大津市役所内の教育長室で8月15日午前7時50分頃、澤村賢次大津市教育長が外部から侵入した暴漢に襲われてけがをした。

 澤村教育長が出勤し、教育長室の椅子に座った直後に、教育長室に若い男が乱入してハンマーで頭を殴られたという。

 騒ぎに気づいた市職員が駆けつけて暴漢を取り押さえ、警察官に引き渡した。暴漢は殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。調べによると、被疑者は埼玉県さいたま市在住の19歳男子大学生。大津市立皇子山中学校いじめ自殺事件で澤村教育長の対応への不満を持って殺そうとした、2週間前に自宅を出て野宿などをしながら大津にたどり着いたなどと供述しているという。

 居合わせた市職員らは、被疑者が自然な様子で庁舎内を歩いていたので、最初は不審者とは気づかなかったという。

 さらに同日午後1時35分頃には、大津市教委事務局に「教育長の家を知っているから、爆弾を仕掛けに行く」「脇差も持っている」など中年男と思われる声で脅迫電話もかかったという。

 大津のいじめ自殺事件では、教育委員会の不適切対応が問題になっている。とりわけ澤村教育長がいじめ事件でおこなった一連の対応や発言はどうなのかとは思う。

 しかし、だからといってこれらの暴力行為・テロ行為を肯定するわけにはいかないし、決して許されることではない。こういう行為では、いじめ問題の解決をも遅らせ、逆に加害者側の不正行為や居直りに正当化の口実を与えることにもなりかねない。

 いじめ隠蔽への批判と今回の襲撃問題は分けて考えるべきで、冷静な対応をしなければならない。