右派教科書関係者、高校教科書採択策動強めると指摘

 しんぶん赤旗2012年8月14日付『朝の風』で、『広がる教科書攻撃への対応を』と題するコラムが掲載されている。


 記事によると、「新しい歴史教科書をつくる会」など極右教科書関係者は、高校教科書で右派の日本史教科書を採択させようとしたり、政治やマスコミを使って教科書採択に圧力をかけようとする策動を強化させているという。
 中学校教科書は原則として4年に一度の採択で、2011年が採択の年にあたっていた。一方で高校教科書は1年ごとの採択・各学校ごとの採択という違いがある。中学校教科書採択で一定の「成果」を収めた右派が、高校教科書でも採択策動を強めているという指摘である。
 右派が発行に関与した明成社版高校日本史教科書を採択させるよう求める請願や議会決議、右派にとって気に入らない内容を教科書から削除させよう・そういう内容が掲載された教科書を掲載させるなと自派の機関誌や産経新聞などで攻撃していること、教科書採択のあり方について文科省に圧力、といった内容が指摘されている。
 教科書への攻撃は、史実を歪め、一方的な解釈に基づく政治的主張を一方的に注入することをねらっているものといえる。教科書を攻撃する勢力はこの数年、大学入試センター試験の歴史系科目や公民科目の出題にも「内容が不適切」として騒ぎを起こしてきた。そういう動きとも一体になっているといえるであろう。
 こういう動きは阻止していかなければならない。

しんぶん赤旗2012年8月14日付『朝の風』
広がる教科書攻撃への対応を
 昨年の中学教科書採択で、育鵬社版歴史・公民の一定の採択増に気をよくした日本教育再生機構や新しい歴史教科書をつくる会は、今度は、今年検定に合格した高校教科書の検定と採択に躍起となって圧力をかけている。
 第1は、日本会議が編集発行に関わっている明成社版日本史教科書をねらう請願や決議を、一部の県議会・市議会が採択した。また、育鵬社版教科書を採択した呉市では、呉市立高校で明成社版を採択した。
 第2は、育鵬社版のバックにある日本教育再生機構の機関誌で、「慰安婦」、強制連行、南京逆作、三光作戦などの記述が高校日本史教科書にあることを非難し、検定で削除すべきだと主張している。
 第3に、4月に行った自民党文部科学部会と日本の前途と歴史教育を考える議員連盟との合同会議で、文科省の担当者をよんでこの第2の点を追及したようだ。日本教育再生機構も同席し、検定のあり方や教科書調査官と検定審議会委員の選任の仕方の再検討も求めたようである。
 第4に、産経新聞の記事や主張で、国旗国歌法に関する記述も含め、名指しで非難された日本史教科書を採択しないよう、圧力がかけられているという。
 次々と広がる教科書攻撃に機敏に対応する必要がある。(比)