米子いじめ事件、学校・市教委が会見

 鳥取県米子市立中学校を2012年3月に卒業した女性が、小学校・中学校在学中に同級生から継続的ないじめを受けPTSDなどを発症したとして、8月10日に鳥取県警米子署に被害届を出した。

 被害届提出を受け、米子市教育委員会が8月10日に記者会見をおこなった。記者会見には、女性が卒業した中学校の校長も同席した。
 校長は、この生徒が在学中に不登校になった事実は認めたが、不登校の原因はいじめだとは認識していなかったという。在学中に本人や家族からいじめの話もなく、また教職員も兆候に気づかず、いじめを認識していなかったと話した。
 その上で校長や市教委担当者は、警察の捜査を待ちながらも、学校・市教委としても調査をおこない、事実関係が確認できれば出来る限りのことをしていきたいとした。
 被害者側は「いじめは小学校4年だった2006年に始まり、中学校に進学しても続いた。暴言を受けたり、階段から突き落とされてあざが残るなどした。中学校2年の頃から遅刻気味になり保健室で過ごす時間が増え、中学校3年だった2011年6月からは不登校になった。うつ病やPTSDと診断された」と訴えている。治療のために高校には進学できなかったという。
 被害者がいじめ被害を訴えたのは2012年7月下旬になってからだったことが、8月11日になって新聞報道で明らかになった。仕返しが怖くていじめ被害を打ち明けられずにいたが、滋賀県大津市のいじめ自殺事件を皮切りに全国で次々といじめ問題が大きく報道される中で打ち明ける決心をしたという。
 いじめは心に大きな傷を与えるもので、今まで被害を訴えられなかったことは別に不自然ではないと感じる。
 おそらく加害者側は「いまさら適当な話をでっち上げて、おかしい・何がしたいのか」かのような居直り方をするだろう。しかし加害者はともかく、周囲の関係者は被害者心理も踏まえて、今からでもできることをしていく必要がある。

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