2012年度全国学力テスト結果公表

 文部科学省は8月8日、2012年4月に実施した全国学力テストの結果を公表した。

 新たに理科が科目に加わったが、観察や実験の分析が苦手という傾向が出た。これは別に目新しいものではなく、かねてからあちこちで指摘されていたものである。わざわざ全国の3割も対象にして分析するほどのものではない。
 さらに、各都道府県別の平均点や順位ランキングの上下にだけ注目する報道も目立つ。平均点はあくまでも全体の傾向としてのものであり、児童・生徒ひとりひとりの到達点ではない。順位なんてどこかが1位になりどこかが最下位になる宿命である。本当は別にこだわるようなことでもないにもかかわらず、最重要課題のように執着してことさらに騒ぎ立てるのは有害である。
 莫大な費用を使い、生み出すのは歪んだ学校間・地域間競争だけ。ひとりひとりの実態把握にも全体的な傾向把握にも全く役立たない、こんな全国学力テスト、いい加減に中止すべきだろう。