いじめ陳情、神戸市会が審査打ち切り

 神戸市会文教こども委員会は8月3日、市立小学校で発生したいじめ事件について、市教委がいじめの存在を認めないのは隠蔽」とする陳情を、自民・公明・民主などの賛成多数で審査打ち切りを決めた。共産党と新社会党は打ち切りに反対し、審査継続・採択を求めた。

 この問題は、市立小学校で金銭の恐喝などを伴ういじめがあり、被害者は転校を余儀なくされたなどというものである裁判でもいじめの事実関係は認定されたという。
 一方で神戸市教委は、金銭のやり取りの事実は認めたものの、それをいじめかどうかは判断できないとする姿勢に終始している。
 陳情に対して共産党や新社会党は、「今からでも第三者委員会を設置して調査すべき」などと訴え、心情の趣旨で必要な対策を取るよう求めた。
 その一方で、自民党や民主党は、「市教委をバッシングするのは建設的でない」(民主)、「市教委の認識には疑念を 抱くが、いじめの言質を取ることが問題の本質ではない」(自民)と、今さら蒸し返すのはおかしいかのような主張をおこなった。
 都合の悪いことは過去のこと呼ばわりし、今さら蒸し返すのは「どうでもいいことにしつこく粘着している異常者」かのように言い立てるのは、問題を隠蔽したい勢力がよく使う手口ではある。しかし「いじめを認めない」のは過去のことではなく現在進行形である。またきちんと問題を明らかにして必要な対策を取ることは、被害者個人の問題だけではなく、同種の被害防止にもつながる。
(参考)
◎いじめ認定陳情 審査を打ち切り/神戸 (朝日新聞・兵庫版 2012/8/4)

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