いじめ問題『紀伊民報』のインタビュー

 紀伊民報2012年8月3日付に『早期発見が重要 いじめ問題で和歌山大の松浦教授に聞く』が掲載されている。

 学校でのいじめ問題について、いじめなどを研究する松浦善満和歌山大学教授へのインタビューが掲載されている。
 要旨はおおむね以下のとおりである。

  • いじめについては、いじめの本質は昔と同じでも「サイバーいじめ」(ネットいじめなど)の手口が現れ加害者の匿名化が進んでいる。匿名化によって、被害者は恐怖感が増したり、加害者の加害行為が過激化している。
  • 教員が対応するポイントとして、対応する専門的な知識をもつこと・複数の目で子どもを見守ること・教員同士で話し合える環境があること・保護者の声にも耳を傾けることなど。
  • 被害者本人は助けてとは自分から言い出しにくい。だから、助けてほしいと言い出せるような環境を周囲がつくる必要がある。
  • いじめは競争の激しい都市部で発生する傾向があるが、農村部など過疎地でもどこでも発生する。
  • いじめはなくならないが、対応することはできる。防ぐには早期発見が最も大切だ。
  • 学校は、保護者と地域とともに子どもを育てる場所。学校が「サービス化」して単に子どもを預ける場所でもなく、教員だけが対応するのでもなく、学校・保護者・地域の協力が求められる。

 これらについては、他の識者も表現は違えども、似たような内容での指摘をおこなっている。いじめの早期発見と早期対応こそが必要で、そのために方策については、学校はもちろん、社会全体としても検討していかなければならないだろう。