赤旗日曜版、尾木直樹氏インタビュー(2)

 しんぶん赤旗日曜版2012年8月5日号のインタビューで、教育評論家の尾木直樹氏はいじめを「心への虐待行為であり、人の尊厳を冒す犯罪行為」と厳しく批判し、いじめ対策についても述べている。

 尾木氏は、加害生徒の出席停止は「短期間出席停止にしても、効果がない」、加害者の厳罰も「排除の論理で、教育的にどう指導するかという視点が抜けて逆効果」と、それぞれ安易な運用には否定的な見解を述べている。
 ではどうすればいいのか、いじめを人権問題ととらえた「いじめ防止教育」の充実を提唱している。子どもを加害者にしないための対策こそ重要で、「いじめは人を傷つける恥ずかしい行為だという価値観を伝える」「正義や真実、人々の幸せを求める雰囲気」を家庭や学校につくっていくことが重要だとしている。
 出席停止や厳罰などの対応については、緊急措置として対応を取ることすべてを否定できないし、場合によってはありえるだろう。ただやり方はていねいにおこなうべきで、加害者側の逆恨みに終わっては逆効果である。加害者が自らの行為を自覚できなければどうしようもない。逆恨みで新たな被害を生んだり別の被害者が生まれたりしては困る。
 また、子どもを加害者にさせないという視点で予防教育をしていくことも、極めて重要である。