赤旗日曜版、尾木直樹氏インタビュー(1)

 しんぶん赤旗日曜版2012年8月5日号が、いじめ問題について、教育評論家でいじめ問題に関する著書も多い尾木直樹氏へのインタビューを掲載している。

 滋賀県大津市立皇子山中学校のいじめ自殺事件について、「大津で起きたいじめが深刻なのは、その様態があまりにも残忍です。人間としての存在そのものを否定する「自殺の練習」「葬式ごっこ」など、絶対にやってはいけないことです」と指摘している。
 尾木氏は学校や教育委員会が事実を隠蔽したことを重大と指摘し、「問題点を徹底的に洗い出すことが大事です」と述べている。また隠蔽の背景には、いじめを報告すると学校や教員の評価が下がる仕組みになっていることや、学校選択制の広がりによっていじめがあると選択に影響が出ることをあげている。
 事件のあった皇子山中学校は近年まで「道徳教育推進校」に指定されていたこと、また大津市では中学校区単位での隣接区域学校選択制を導入していること、これらが異常ともいえる隠蔽工作の要因の一つにもなっているのではないかといえる。
 尾木氏が指摘するように、いじめを「「20件発見して18件は解決した」というような、教育実践の成長を評価するようになってほしい」という方向での評価手法の変更も求められるだろう。