桜井市いじめ事件、加害者側は謝罪したものの…

 奈良県桜井市立中学校のいじめ事件で、7月29日に加害者側と被害者側が学校で面会した。

 この事件は、被害生徒が1年の入学直後から継続的ないじめを受け、2年に進級した2012年6月には集団暴行を受けてケガをし、集団暴行事件以降不登校になっている事件である。
 加害者側は生徒6人と保護者6人の計12人で、被害者側は保護者が出席した。また校長ら学校関係者も同席した。被害生徒は「加害生徒の顔を見るのが怖い」として出席できなかったという。
 加害生徒と保護者は被害者側に謝罪した。その一方で被害生徒の保護者は「加害生徒が反省しているようには見えない」と話したという。
 加害者側が一度謝罪したかのように見えても、あとて手のひらを返して無反省な対応をすることは珍しくない。
 2006年の岐阜県瑞浪市立瑞浪中学校いじめ自殺事件では、加害者側が一度いじめを認めて謝罪したものの、その後不誠実な対応をとり続け、被害者遺族はやむなく裁判に訴えざるを得なくなった。加害者側は裁判では「いじめはない」「謝罪は無理やり言わされた」などと主張し、裁判所も加害者側の主張を追認する不当判決を出した(控訴審で審理中)。
 瑞浪市いじめ自殺事件のような例もあるだけに、謝罪したからそれで一安心というわけにもいかない。その後の態度が重要になってくる。