加害者側の事件正当化か:大津いじめ自殺

 滋賀県大津市立皇子山中学校いじめ自殺事件で、加害者側がいじめを正当化し、むしろ自分たちが被害者かのように言い立てているという情報が相次いで報じられている。

 朝日放送のテレビ番組『キャスト』が保護者会の録音を入手してテレビで流したり、加害者の一人の親(PTA役員とされる人物)が校門前でまいたとされるビラの現物を一部週刊紙が掲載したりしている。
 根拠が乏しい情報でいじめと決めつけられた、学校がこのような決め付けをしたことで自分の子どもはどうなるのか、文科省のマニュアルで生徒を陥れている、そんな自己正当化のオンパレードである。しかもビラには「保護者会で抗議の発言をします。加勢よろしくお願いします」とまで記されていたという。
 実際に保護者会では加害者の親が抗議の発言をおこなっている。
 加害者側保護者の強硬な態度が、いじめはあったと不十分ながら認めていた態度を後退させたのではないかという指摘もなされている。
 いじめは加害者とされる生徒がどう思おうが関係ない、被害者が苦痛を感じるかどうかである。その文科省の定義すら否定して自己正当化するのは、極めて見苦しい。
 しかも、アンケート調査で得られたいじめの内容は極めて具体的で、学校側が大半を隠していたとはいえども、その後のマスコミの後追い取材などでも同級生からの具体的な証言が得られている。
 そもそも不特定多数の同級生が、加害者とされる生徒を陥れる理由などあるのだろうか。いじめと指摘された具体的な行為でも、「自殺の練習を見た」「死んだハチを食べさせられた」「暴行を受けていた」など、個別の事案ごとに十数人が同じ事を証言している。事前に示し合わせて嘘を描いたなど不可能であろう。
 これらの行為はいじめであり、遊びの延長ではない。これらの行為を「いじめではなく遊び」と強弁したければ、加害者とされる生徒や保護者は、誰かから殴られたり自殺の練習をさせられたりハチの死骸を食べさせられたりしても、相手を「遊び」として許すべきであろう。実際は加害者あてに過激な抗議の文面か書かれた手紙が届いたのを「脅迫状」として被害届を出し逮捕者も出しているが、彼らの論理ならそういう脅迫状も「遊び」だろう、という面白いことになると思うのだが。

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