大阪定時制高校生自殺、加害者が口封じか

 大阪府泉佐野市の定時制高校の男子生徒が2011年10月に同府貝塚市内で自殺した問題で、日常的に金を脅し取られていることをうかがわせる記述とともに遺書で名指しされた同級生が、生徒の死亡直後周囲の生徒に対して「本当のことを言ったらしばく」などと脅していたことがわかった。

 遺書で名指しされた同級生(以下少年X)は生徒の死後、別件で少年院に収容されているという。
 少年Xは、死亡した生徒ら十数人を賭けトランプの仲間として引き入れ、「イカサマ博打」をおこなって、死亡した生徒に「十数万円の負け」と言いがかりをつけて現金を日常的に脅しとっていたという。
 少年Xは生徒の死後、賭けトランプに参加していた生徒らを集め、「金を支払ったのは、借りた金を返しただけ」などと警察に証言するよう強要した。
 生徒らは少年Xを恐れて警察にも本当のことを話せなかったが、少年Xが少年院に収容されたことで、自殺した生徒の父親に打ち明けたという。
 いじめやそれに類する犯罪・不法行為の加害者が、問題が明らかになったり明らかになりそうになると、被害者や関係者に「本当のことをしゃべるな」と脅すことは、よくあることである。
 2012年6月に発生した奈良県桜井市立中学校のいじめ・集団暴行事件でも、加害者グループは被害者に対して「本当のことを話したら田んぼに突っ込む」などと脅していた。
 また部活動での「体罰」事件を起こした上「部活のことを親に話したら殺す」と被害生徒を脅した暴力教師や、受け持ちの児童にわいせつ行為・虐待行為をおこない「親に言ったら猫も家族もみんな殺す」と被害者を脅した性犯罪者教師なども、過去にいた。
 加害者が口封じで脅迫し、被害者がそれにおびえることで事件発覚が遅れることもよくある。周辺の人間は、加害者の脅迫・口封じの可能性を考え、仮に事実を話しても報復されないという安心感を持たせるような対応が必要になってくるだろう。