三郷特別支援学校「体罰」問題:被害児の保護者会見

 埼玉県立三郷特別支援学校の女性教諭(31)が受け持ちの小学部低学年の児童に常習的に「体罰」・虐待行為を加えていた問題で、被害児童の保護者が7月26日に記者会見し、処分の見直しや再発防止などを訴えた。

 被害にあった男児の一人は、知的障害のために言葉が理解できないという。この児童の母親は「長男は言葉を理解できないため、つらさを取り除いてあげられない。激しい夜泣きが続いたが気付けず、ずっと後悔している」などと話した上で、「処分は軽すぎて反省していると思えず、職場復帰すれば被害児童が増える」として処分の見直しを求め、「子どもが安心して学校に通えるようにしてほしい」 と訴えた。
 また別の被害男児の父親も、「体罰」について「息子は先生につねられたと言ったが、うやむやにされた」 「(学校・県教委が)確認できないことはなかったことにされた」 と批判した。
 加害教諭は「指導」だと弁明している。しかし、日常的な暴行や人格を否定する暴言などは、極めて悪質な暴力行為・虐待行為であり、教師によるいじめ行為である。しかもバレなければいいとばかりに常習的におこなっていたのも悪質である。
 自らも被害者と言えるにもかかわらず、児童の被害に気づいてやれなかったことを後悔している保護者の無念さは察するに余りある。しかしそもそも、加害者の教師が余計なことをしなければ、誰も苦しむことはなかったのである。
  この教師は現在休職中だということだが、このような問題教師を減給処分だけで済ませ、いずれは現場に帰ってくるというのは極めて危険である。学校や教育委員会も「確認できない」などとして被害を過小に扱うことも、おかしなことである。
(参考)
◎特別支援校での「体罰」調査に疑問も(日刊スポーツ 2012/7/26)
◎特別支援学校の体罰で再発防止訴え 保護者が会見(産経新聞 2012/7/26)