大津いじめ自殺、遺族と市長が面会

 滋賀県大津市立皇子山中学校いじめ自殺事件で、遺族側と越直美市長が7月25日、大津市役所で面会した。

 遺族側と市長との直接の話し合いは事件後初めてとなる。
 市長は「調査が不十分だった。遅くとも2012年2月の提訴までに再調査すべきだった」と謝罪し、遺族側も市長の対応については一定の評価をしたという。
 一方で遺族側は、学校や市教委の対応については強い不信感を持っている様子で、「(息子は)加害者と学校に殺されたようなもの」と批判しているという。
 外部調査委員会について遺族側は、遺族側推薦委員と行政側推薦委員の数を同数にするなど調査の公正化を求めたが、市側は即答を避けている。
 また遺族側推薦委員については、すでに明らかになっている尾木直樹法政大学教授・松浦善満和歌山大学教授のいじめ問題に詳しい教育専門家のほか、兵庫県弁護士会所属の渡部吉泰弁護士を推薦した。渡部弁護士は明石歩道橋事故訴訟で遺族側弁護団代表として活動し、またいじめ事件や少年事件も多く手がけているという。
 今回の面談は、あくまでも出発点である。越市長は一定の前向きな発言をしているが、市教委の現状の対応では、今後の見通しは不透明と言わざるをえない。このままでは、越市長本人は意図的にやっているのか、それとも市教委に引き回された結果望まずにそうなってしまうのかは別として、パフォーマンスに終わる危険性もある。
 いかに実効性ある対策を取り、いじめの全容を解明し、実効ある再発防止策が取れるかどうかが問われている。