同級生は学校に不信感:大津いじめ自殺

 滋賀県大津市立皇子山中学校のいじめ自殺事件で、複数の同級生が報道機関の取材に応じ、学校への不信感から学校側のアンケートには回答できなかったなどと発言している。

 『読売新聞』2012年7月23日付、および『京都新聞』2012年7月23日付が似たような記事を出している。
 記事によると、いじめの実態についても、学校側のアンケートでは明らかになっていないものも含めて詳細に証言している。

  • 馬乗りになり、フェルトペンで被害生徒の顔にひげを描く。(読売)
  • ペンを折って被害生徒の筆箱内をインクだらけにする。(読売)
  • ジュースをあげると手渡し、被害生徒が口をつけると代金を要求(京都)
  • 教室内で加害生徒が被害生徒を名指しして、周りの生徒に聞こえるように「こいつ万引きした」と叫ぶ。(京都)
  • 加害者と名指しされた3人とは別の生徒からも暴力を受けていた。(京都)
  • 頭や顔に制汗スプレーを吹き付けられていた。(京都)

 目撃した複数の同級生が教師に相談したものの、教師からは放置されたために、「何を言ってもまともに取り上げてくれない」と教師には相談できない雰囲気になってしまったという。
 自殺後のアンケートについても、相談できない雰囲気だったことや、詳しく記入して特定されて何か被害を受けるのではないかという恐怖感から、アンケートにはいじめの詳細を詳しく書けなかったという。
 一部では、生徒へのテレビインタビューでは全身にモザイクを入れ声も変えていたにもかかわらず、教師が映像をチェックして、取材に応じた生徒を特定して恫喝したとも伝えられている。
 同級生の生徒は、広くとらえれば、自殺した生徒と同様に、加害生徒と教師によるいじめの被害者でもあるといえるかもしれない。また「生徒を見殺しにした」という自責の念に駆られているかもしれないと思うとつらい。
 同級生の生徒にとっては、学校はともかく、マスコミや警察には知っていることをできるだけ詳細に話していじめの全容を明らかにしていくことが、心理的な回復につながっていくのかもしれない。
(参考)

  • 学校への不信感からアンケートに回答せず…大津(読売新聞 2012/7/23)
  • 飲み物代要求や万引強要も 大津中2自殺、同級生証言(京都新聞 2012/7/23)
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