「加害者の親族」扱いされ人違いでの中傷相次ぐ

 滋賀県大津市立皇子山中学校のいじめ自殺事件に関連して、無関係な人が「加害者とされる生徒の親族」として実名や連絡先をインターネット上にさらされ、名指しされた人が嫌がらせ電話などの被害に遭う事例が相次いでいることがわかった。

 名誉毀損容疑で警察に被害届を出した人もいるという。
 「加害者とされる生徒の親族」として名指しされたが間違いだった例は、少なくとも3件確認されている。

  • ある団体の役員。加害者Aの母親とされたが事実無根。
  • ある会社の役員。加害者Bの母親の再婚相手とされたが事実無根。
  • 元警察官の病院職員。加害者Cの祖父で、しかも元警察官の立場で事件揉み消しに関わったともされたが事実無根。

 いずれも、加害者とたまたま同姓だったことなどからインターネット上で加害者の親族と決めつけられ、「加害者の親族である」とする事実無根の内容とともに実名や職場がネット上に書き込まれた。その結果、勤務先に見当違いの抗議電話(ネットスラングでいうところの電凸)をかける者が相次ぎ、名指しされた当人に精神的ダメージが加わったり、関係先の業務に支障をきたすなどしているという。
 加害者や関係者の実名を突き止め晒すことには法的にも道義的にも意見が分かれるところではある。しかし少なくとも、無関係な人の氏名を晒して「加害者の関係者」かのように中傷することは許されない。