正式に解決してよかった

 「気管の病気のため、のどに気管チューブを装着し、定期的にたんを吸引する必要がある」という障害を持つ、東京都東大和市の6歳女児と保護者が、「認可保育園への入園を希望したが、市は吸引が医療的行為に該当し、対応できる態勢にないとして断ったのは不当」だとして、2005年11月に市を相手取って認可保育園への入園を求める訴訟を起こした件がありました。
 この訴訟については、2006年1月に児童の入園を認める仮措置がとられていましたが、2006年10月25日の東京地裁判決で、入園を正式に認める判決が下りました。被告の東大和市は控訴しない意向を表明し、判決が正式に確定する見込みです。
<入園拒否訴訟>鈴花ちゃん勝訴「保育は十分可能」東京地裁〔『毎日新聞』2006/10/25〕

 この問題が正式に解決したということに、ほっとしました。
 判決では「障害がある児童の入園を一律に認めないことは許されない」と指摘した上で、医師の診断書などからこの児童の状況を判断し「保育園での保育は十分に可能で、拒否は児童福祉法に違反する」と結論づけました。
 この児童の場合、両親の共働きや親の介護などで保育が必要なケースの上、一般に同世代の児童との関わりが子どもの発達に大きな影響を与えるという意味でも、保育園への入園が認められるべきケースだといえます。
 また全国的にも、今後同様の問題が発生する可能性が考えられます。この判決を教訓に、今後同様の問題に直面したときに行政はどう対応していくべきなのか、子どもの立場に立った対応が充実されることが求められます。