大津いじめ自殺、校長がマスコミに責任転嫁

 滋賀県大津市立皇子山中学校のいじめ自殺事件に関連して、校長が7月6日の校内放送で「自殺の練習と報道されているのは嘘」「報道には嘘が含まれている」等と話し、生徒への口止めを図ったことが、一部で報じられた。

 7月8日夜のニュース番組でその証言が報じられたという。これはいじめ事件や、学校関連の事件事故(教育活動中に児童・生徒が死亡したり大けがをしたりする不慮の事故、教師の暴力、教師のわいせつ行為など)では、必ずといっていほど現れるような最悪の対応である。
 2006年10月に発生した福岡県筑前町立三輪中学校事件で、校長が全校集会で「マスコミで報じられている三輪中学校ではないことを知っているのは私たち」などとマスコミ報道に責任転嫁するようにとてる発言を行い、火に油を注ぐ騒ぎになったことを思い出した。
 マスコミ報道に責任転嫁しても仕方がない。問題はいじめ自殺事件の事実である。自分にとって気に入らない事実だからといってそれはそのまま事実無根や嘘になるとは限らない。
 しかし学校関係者は、学校にとって都合が悪い事件が起きると、「自分にとって気に入らない」という主観的な内容と、「事実そのものが存在しない」という客観的な内容を意図的に混同して、「自分たちにとって気に入らない内容の事実は、全て客観的に存在しない嘘」と居直って自分にとって都合の良い物語を作り上げる。そして「被害者やその背景にいるややこしい支援団体、被害者と結託したマスコミ、マスコミの尻馬に乗る愚民などが、一方的に学校を叩いている。そういう被害にあっている自分たちこそが真の被害者」という方向に話をすり替えていくのである。
 今回もそういう最悪のパターンを歩みつつある。