埼玉県北本市いじめ自殺訴訟、遺族敗訴

 埼玉県北本市立北本中学校で2005年10月11日、当時1年だった女子生徒がいじめを苦にして飛び降り自殺した事件で、遺族が北本市と国を相手取って訴えていた訴訟で、東京地裁は7月9日、いじめを認定せず遺族の請求を棄却する判決を出した。

 遺族は2007年2月に提訴した。遺族側によると、学校側はいじめを隠蔽したうえ、遺族側が調査しようとすると北本市教育委員会が「犯人捜しのようなことをすると、人権保護団体からクレームが来る」と脅すような発言もおこなったという。
 学校や教育委員会の組織ぐるみのいじめ隠蔽という意味では、現在社会問題化している滋賀県大津市立皇子山中学校いじめ自殺事件(2011年)や福岡県筑前町立三輪中学校いじめ自殺事件(2006年)などと同等の悪質さを感じる事件である(偶然ながら北本中学校事件・三輪中学校事件・皇子山中学校事件の3事件は、事件発生日はいずれも同じ10月11日である)。
 北本中学校事件では、いじめが裁判でも認定されなかったこと、極めて不当に感じる。裁判所まで加害者側と一緒になって遺族を傷つけるのであろうか。