国立大学の広域再編方針固める:文科省

 読売新聞2012年6月4日付『都道府県超え、国立大を広域再編…文科省方針』によると、「都道府県を超えて国立大学を広域再編できる方針を、文部科学省が固めた」と報じている。

 報道によると、従来は1大学法人ごとに1大学を運営することになっているが、複数大学の運営を認めるということ。国立大学は現状では各都道府県ごとに設置されている総合大学が主流となっているが、同じ運営法人の大学の間で学部を再編・集約し、医学部に特化した大学・文学部に特化した大学・理学部に特化した大学などに再編する構想になっている。
 予算や設備・人員を集約して研究・教育の質を高めることが目的と説明されている。その一方で、各地域ごとの研究や文化などの基盤を奪ったり、学生の負担が増したりするデメリットも考えられる。
 教員養成学部が撤退して地元事情に通じた教員養成ができなくなったり、理工系学部が撤退して地域の技術・産業の研究に影響が出たりなどの弊害が考えられる。
 学生・受験生の立場からみれば、家庭の経済から下宿は厳しいから地元国立大学に進学したいと思っても、地元大学には希望する分野の学部・学科がなくなるということにもなりかねない。
 設備や人材の集中で研究・教育基盤を強化するつもりが、逆に骨抜きにされる危険性すらある。

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