兵庫県立高校での集団いじめ事件が発覚

 神戸市内の兵庫県立高校の男子軟式テニス部で2005年、当時2年生(現在3年生)の男子生徒に対する集団いじめ事件があり、加害者のうち3人が書類送検されていたことが分かりました。被害者はいじめの精神的ショックから、歩けなくなるなどの後遺症が残っているということです。


 事件が発生した学校の名前は報道では伏せられていますが、報道記事やその他の資料をつきあわせると、事件の舞台は兵庫県立神戸高校(神戸市灘区)だということが判明しました。
 いじめの手口も極めて陰湿なものです。集団で袋だたきにする・口にガムテープを貼り付ける・「きもい」などと暴言を吐く・私物を隠す・ユニホームを破り捨てる・ホースで水をかける・ゴミ袋を頭からかぶせる…考えただけでもぞっとするような悪質な集団暴行です。
 加害者は、被害にあった生徒を除く男子軟式テニス部員8人全員です。刑事処分としては、書類送検された3人のうち2人が保護観察処分・1人が不起訴処分だそうです。
 学校側は4ヶ月間の部活動禁止と、加害者への停学5日間や校長訓戒の処分を下しました。また学校側は2006年3月の事件発覚後、加害者と被害者を別のクラスにしたり、加害者の校内での行動を制限して(登校時間や使用する階段・トイレを指定)、被害者と鉢合わせさせないなどの配慮をしているということです。しかしそれでも、加害者と被害者が鉢合わせして、加害者の姿を見た被害者が意識を失うという事故が起こってしまったこともあったということ。
 いじめは部活動顧問や担任などの見えないところでおこなわれ、異変に気付いた被害生徒の保護者が兵庫県警に被害届を提出して、初めて発覚したということです。
 いじめの発見が遅れたということは、極めて残念なことです。もっと早く被害生徒を助けてあげられなかったのでしょうか。このことが検証されなければならないでしょう。
 同時に、いじめ発覚後の学校側の対応は、学校側は「最大限の対応をした」と主張しています。停学5日が最大限の対応なのかという疑問こそありますが、加害者と被害者を別のクラスにしたこと・加害者の行動に制限を設けていることは、ベストとまでは言えなくても一定レベルで評価できる対応だと言えるのではないかと思います。
 被害にあった生徒が、1日も早く心身の健康を回復することを、心から願っています。