内申書に噛みつき墓穴掘る橋下市長

 橋下徹大阪市長は5月5日から6日にかけ、大阪府公立高校入試の内申書についてツイッター上で連続投稿している。


 現行の内申書が相対評価だということに噛みつき、大阪府教委の教育委員長に議論をふっかけている。
 そもそも公立高校入試は府教委の管轄である。知事でも教育の独立性から口を出せる範囲が限られ高校入試の細かな実務までは指示できないのに、大阪市長が自らの管轄外の組織の運営に具体的に口を出すこと自体がおかしい。
 おそらく、この数日間に発覚した、橋下氏や「大阪維新の会」にとって不利な問題――飯田哲史大阪市議の政務調査費不正還流問題、発達障害への無理解と偏見をさらけ出し家庭教育への介入を露骨に表明した「家庭教育支援条例」案――から目をそらす目的があるのだろう。この人、橋下・維新にとって不利な事件があると、ツイッターで関係ないことを持ち出して花火をあげて目をそらそうとする傾向がある。
 しかし橋下氏の言っていることは、以下のようなことにすぎない。――「教育基本条例案で教師への相対評価を打ち出したが、抵抗にあってできなかった。教師は相対評価に反対しているのに、その教師たちが生徒には内申書で相対評価しているのはばかばかしい」。橋下氏の主張は、ただの揚げ足取りでしかない。
 内申書で相対評価うんぬんについては、1月9日のテレビ番組「MBS VOICE」で大八木友之キャスターから「そんなばかばかしい制度を教師にも導入するのですか」と突っ込まれ、一瞬言葉に詰まった。4ヶ月たって本人は忘れたのかどうかは分からないが、世間は忘れたとでも思っているのだろうか。

MBS VOICE 2012/1/9放送
大八木友之キャスター「難しいのは教職員の評価の問題。相対評価にするとどんな学校でも(最高評価の)Sの先生、(最低評価の)Dの先生が出てくるわけですね。」
橋下徹大阪市長「大八木さん、相対評価は難しいと言いますけど、学校現場で相対評価が行われているのはご存じですか。子どもの内申書は相対評価でやっているんですよ。子どもたちは入試前に10段階相対評価されて、バカみたいな内申書によって子どもの人生が決められている。教員が子どもたちの評価をしているのなら、なぜ教職員にも導入できないのですか」
大八木「そんなバカみたいな制度を導入するのですか」
橋下「(言葉に詰まり、表情が変わり)…何が?」
大八木「子どもたちを苦しめているんだったら、なぜ先生にも導入するんですか」
橋下「子どもたちの制度がなくなれば変えていってもいいじゃないですか」