君が代不起立糾弾する保護者説明会も:大阪市

 大阪市会は4月25日、文教経済委員会で教育2条例案の閉会中審査をおこなった。

 質疑の中で、市立学校での君が代起立強制について、不起立教員が出た学校では不起立を詫びる保護者説明会が開かれたことが明らかにされた。
 橋下徹大阪市長は「起立斉唱は思想の強制ではない。あくまで式典のルール。起立が価値観の強制というなら、立たないことも価値観の押しつけ」「立って歌わなくていいという保護者はこの説明会にこなくていい。ルール違反したら謝るのが当たり前」と居直ったという。
 しかしこれは橋下流の悪質なすり替えである。起立と不起立は同列には扱えない。
 君が代への起立は、校長・教育委員会からの職務命令、不起立者に対する処分をちらつかせるなど、恫喝と圧力などで【他人に強要】しているものである。
 一方で、不起立については、他人に押しつけるような人の話は全く聞いたことがない。個人の【個人の自主的な判断】があるのみである。
 「起立が価値観の強制というなら、立たないことも価値観の押しつけ」は、そもそも起立の背景(強制)と不起立の背景(自主的判断)が正反対である以上、全く成り立たない。
 「ルール違反」というのなら、他人の思想信条の自由を侵害し、意に反することを一方的に強制するような憲法違反の無効ルールを一方的に振りかざすことこそが、ルール違反なのである。
 質疑応答では「立たなければいけないという価値観を前提とした糾弾会ではないか」「条例の矛先が一般市民にまで向けられている。『思想調査』を想起した。謝るべきは、脅しと見せしめによって教育に不当に介入している市長ではないか」という批判の声が出たという。この批判は当然であろう。
(参考)
不起立教員で「おわびの説明会」謝るべきは市長 井上議員追及 大阪市議会委(しんぶん赤旗2012/4/26)