橋下流公立高校「改革」の実態

 橋下徹氏が大阪府知事時代の2008年10月、私学助成を求める高校生と懇談し、「公立高校に行けないのは自己責任」「いやなら日本から出て行くしかない」などと発言した問題がありました。


 高校生が泣くなどした映像がニュースで流れ、大きな問題となりました。しんぶん赤旗2012年4月24日付が、橋下「改革」について特集しています。その中でこのときのことについても触れ、大阪府の高校「改革」の問題について言及しているので紹介します。

教育 競争あおり管理・統制強める
■私学助成削減「いやなら日本から出て行け」(しんぶん赤旗2012年4月24日)
 「私学助成を削らないで」と訴える高校生に向かって、進学が公立になるか私立になるかは本人の自己責任だと突き放し、「それがいやなら日本から出て行くしかない」と暴言を吐いた橋下知事(08年10月当時)。08年度は私学助成の削減、09年度には私立高校生をもつ親に対する授業料軽減措置の縮小を強行しました。
 ところが、民主党政権になって公立高校の授業料無償化が実施されると、一点、私立学校授業料の無償化に踏み出しました。これは、私立高校生の保護者に年収に応じた支援補助金を給付することにしたもの。
 一方で、私学助成の総額は大きく減ったまま。私立高校無償化も、公私間の競争促進が狙いだということを橋下氏は隠しません。「学校に切磋琢磨(せっさたくま)してもらい、生徒が集まらない学校は退場してもらい」という橋下流競争主義持ち込みの一環です。
 橋下氏は、私学への運営補助金を生徒数に応じて出す制度に変更、7対3の公私の受け入れ比率も弾力化しました。
 これを受け、私学無償化2年目の11年度は生徒が私学に流れ、府立高校(全日制)の4割弱の49校で定員割れとなる事態が発生。3月に制定された府立学校条例で、3年連続定員割れの府立高校は統廃合の対象とされました。
 ある府立高校では生徒集めのために約50の中学校を年3回訪問するなど、公立私立ともに生徒獲得競争がし烈になっています。