大阪市、学校選択制に否定的な保護者の意見相次ぐ

 大阪市では各行政区ごとに、学校選択制と中学校給食を問う学校教育フォーラムを開催している。

 橋下徹大阪市長は「学校選択制に賛成が大半」などと豪語していた。しかし実際は、質疑応答ではどこの会場でも反対意見や懸念する意見のほうが多く出ている。
 質疑応答での会場からの発言の一部を紹介する。
▼そもそも学校選択制ありきの議論になっているという印象を受けた。(淀川区・西成区など)
▼小中学校は基礎的な教育。A小学校と隣のB小学校で教え方の大きな違いや格差があったらおかしいでしょう、それでは困るんです。(淀川区)
▼そもそも淀川区で、現行の学校指定制度にどんな問題があるのか、お答え頂きたい。それをふまえた上でなぜ学校選択制なのかということを答えて頂きたい。(淀川区)
▼地域の子どもがもし行きたいのに行けないということを心配していた。それはないと説明を受けて安心した。しかし西区では区内の小学校は児童数が増えて教室が足りなくなっている。(西区)
▼学校選択制が導入されると、よい学校とか悪い学校とかの位置づけができてしまうのと違いますかね。(西区・西成区など)
▼学校選択制を導入した場合、地域とのつながりの希薄化や遠距離通学の問題などで、災害時にどんな風に子どもたちの安全を守るのか。(大正区・西成区など)
▼大阪市ではかつて被差別部落のある学校を避けて、越境は認められてなくてもいろいろ手続きをしてよそのところに越境するということがあった。それは絶対ダメだと、私は当時教員だったからそういうことをたたき込まれてきた。今になって理由は問わないから学校選択制になるというのは過去の取り組みとのかねあいでどうか。(西成区)
▼特色ある学校づくりというが、学校選択制を導入した自治体では、校舎が新しいとかで選ばれ、逆に噂や風評被害で選ばれない事態になっている。本当に導入する必要があるのか疑問。(此花区)
▼学校選択制というのは誰の要望なのかなと思う。「学校の先生とか、大多数の保護者や町会が望んでいる」など、具体的にそういう声があがっているというのがあったら教えて頂きたい。(此花区)→(市教委回答)市長からは「選挙のテーマの一つとしてあげた。選挙の集会で、3ヶ所で選択制導入賛成かどうかと聞いたら、そこでは大多数の方が賛成した」と聞いた。市教委はそこに同席していないが、市長からそう聞いた。教育委員会として意見を聞く場を設けたことはないので、今回設けた。